六つ子×刀剣男士

刀派松野

茎に一字「松」と切ることから松野派と呼ばれる。特に初代松造が名高い。
妻松代を相槌に一度に六振りの刀を鍛えた逸話がありその六振りの刀を「六つ子の刀」と呼ぶ。
多少の刃紋の差異はあるが素人目には判じえぬほどの揃い刀のため、逸話が混じり合っている。
現在は赤塚区民俗資料館に六口展示されている。
・六つ子の太刀
元は全て太刀。太刀であった頃はその違いを素人目には見分けられなかったことから「六つ子の刀」今は太刀のまま残るのは唐松切のみで、あとは擦り上げられて今の長さになっている。刃紋の違いは本当によく見ないとわからない。刀種が同じ刀は本当にそっくり。
長男 おそ松 打刀
次男 唐松切り 太刀
三男 チョロ松 打刀
四男 一松切 脇差
五男 十四松 脇差
六男 椴松切 短刀

▽刀派松野 打刀 おそ松
朱揃えの鞘も重文として認定。
特徴は切っ先の微かな火炎帽子。
六つ子の刀の一振りで代表格。元は真田家に伝わっていたが、のちに流出。幕末には人斬り東郷の腰にあったと伝わる。元は太刀の打刀。
現在は赤塚区民俗資料館に所蔵。

・顕現口上
「松野派の六つ子の刀!長男の御粗末だよぉ。弟が五人!五人の敵だよぉ。元々は太刀で擦り上げて打刀になったんだぁ。名前の由来はねぇ、……御粗末なものばかり切ってきたから、かな? あはは弟共々よろしくな!」
・軽傷
「あてっ」「ええーっ」
・中傷
「あいたたたぁ〜」
・真剣必殺
「しょうがないよなあ。弟を守るのが、お兄ちゃんだからなぁ……っ!」
・破壊時
「……お前ら、おにーちゃんにすぐ会いに来たら怒るからなぁ……。それではこれにて、おそまつさんでした……ってね……」

▽刀派松野 太刀 唐松切
青螺鈿の拵えは刀身と共に国宝。
特徴は物打ちの微かな乱れ刃。
六つ子の刀の一振りで唯一の太刀。伊達の分家に長く伝わり、六つ子の刀で唯一作刀当時の姿をそのまま残す。
一振りで落葉松を切り落としたという逸話からの号を持つ。昭和初期に売り立てられ、任侠に渡るが戦前に赤塚区が買い取った。
現在は赤塚区民俗資料館に所蔵。

・顕現口上
「松野派の次男、太刀の唐松切だ! 六つ子の刀は元々は六つ子の太刀って呼ばれてたんだぜえ?その時のまま刀身が残ってるのは俺だけ、そう唐松切だけさあ!」
・軽傷
「ふっ、まだまだ」
「アウチッ」
・中傷
「ううっ痛いぃ……」
・真剣必殺
「兄弟に手は出させないぜ!ドゥーユーアンダスターン?」
・破壊時
「……ああ……、これで幕引き……みんなあ、先に行くぜ……待ってるからな……」

▽刀派松野 打刀 チョロ松
緑漆塗りの拵えは国の指定文化財。
特徴は完全な直刃とおそ松に似た火炎帽子。
故におそ松と混同されることが多く、この刀自身の逸話は謎めいている。商家の旦那が「チョロ松」というあだ名の奉公人を切った事が名の由来とされている。その商家に伝来したが、曰く付きの妖刀として蔵に長くしまいこまれていた。戦時中に蔵が焼け、拵えは無事だったが別の場所に仕舞われていた刀身は焼刃となった。
現在は赤塚区民俗資料館に拵えと共に所蔵。

・刀帳台詞
「松野派三男チョロ松です。六つ子の刀の中では僕が一番まともだから。他のやつとかないから。まぁ……名前の由来はずっと前の主人が切った丁稚奉公の名前から。それ以来ずっと蔵の中にい……あ、でも元は太刀で、そのころは戦にもなんども出たんですよ!商人暮らしが長かったけど、戦闘でもお役に立ちますから!」
・軽傷
「いてっ」「うわあっ」
・中傷
「ケツ毛燃えるわ!ドグサレがァッ!」
・真剣必殺
「僕もねえこんなことしたくないんですよ。僕が一番まともなんだから。でもねえ、誰かさんが、僕らに手を出したりするからさぁ!!」
・破壊「はは、僕が一足お先かな。ああ、これであの蔵にはもう戻らなくて済む……。愛してるよ兄弟……」

▽刀派松野 脇差 一松切
俗に一本松切とも。紫塗りの拵え。
特徴は唯一樋がかきとおしであること。
徳川に伝わり、伊達に下賜された。唐松切と大小扱いされている。猫呼びの刀とも呼ばれる。名の由来は松に登って降りられなくなった猫を助けようとした侍が、松を一本切り落としたことから。売り立てを免れ、伝来した。

・顕現口上
「松野派四男一松切です……。十四本でも、落葉松でも椴松でもなくただ松の木の枝を切っただけ……。その松の木を切った前の主は、その時の怪我が元で死んじゃったし、俺を持っててもろくなことないですよ。ヒヒッ」
・本丸台詞
「ねえ主、ここには猫はいないの?」
「ヒヒックズですゴミです。燃えないゴミ。捨てるときはちゃーんと届出を出してくださいね、刀だから。ヒヒッ」
「俺はみんなのなかで一番のクズだから。俺のこと見間違えないでくださいね?」
・軽傷
「ひひっ、あざーっす」
「もっと斬り込んでいいですよお」
・中傷
「あアンこらァ!」
・真剣必殺
「僕なら構わないけど、兄弟に勝手に手を出されるのは話が別なんだよなぁ……。死ねよ」
・破壊
「待って……みんなあ、ぼくを、おいて、いかないで…………」

▽刀派松野 脇差 十四松
金箔拵えは国宝。
特徴は擦り上げ無銘であること。
唯一無銘の六つ子の刀。
長く徳川に伝わり、菊花の御所へ献上された。不殺の刀であるが、名の由来である松の木を14本切り倒しても切れ味がひとつも鈍らなかったという逸話を持つ剛刀でもある。
現在は赤塚区民俗資料館所蔵。

・顕現口上
「松野派の六つ子の刀の!五男!十四本の松の木を切ってもぜんぜん刃こぼれしなかったんだよ!すごいでしょ〜。もっとすごいのは四人の兄さんと弟が一人いること!」
・本丸台詞
「僕!? すっごく硬いよ!なんでも切れるよ!」
「野球!?僕野球好き!刀だけどね」
「あははー、主さん面白いね!」
(超元気/野球を好む刀/考察が弾む)
・軽傷
「ウボァ!」
「うひょー!」
・中傷「心配おかけしましんぐんだん!」
・真剣必殺「……とくだい!さよなら!ホームラン!」
・特付台詞
「そうかぁ……名前とか、存在とか全部ちっちゃなことだったんだ!」(考察厨の物議をかもす)
・破壊台詞
「あはは、たとえ折れても、僕は僕……。僕の兄弟を……よろしくね」

▽刀派松野 短刀 椴松切
薄緋色の拵え。拵えと金具は県の指定文化財。
特徴は完全な直刃であること。
元は六つ子の太刀であり、太刀であったが、ある戦の最中に主人であるあつし何がしを守り半ばから折れ、鍛え直して短刀となった。
嵌め込み銘。その後神社に奉納され御神刀として信仰を集めていた。
空襲で神社が焼失、神社で唯一残った刀となった。名は短刀になる前に、あつし何がしが椴松を切ったことから。

・刀帳台詞
「こんにちは!松野派末弟椴松切です!名前の由来は椴松を切り落としたこと。え?何で短刀なのに体が大きいかって?僕は元々太刀だからですよ。戦で折れた太刀を鍛え直して作られた短刀、それが僕!短刀になる前のことはよく覚えてないけど、兄さん達のことだけは覚えてるよ!残念なことにね」
・本丸セリフ
「折れる前のことはあんまり覚えてないけど、兄さんたちのことだけは覚えてるんだよねえ」
「上から、バカ、イタイ、シコ松、ネコ松、十四松!同じ炉から出てきてなんでこうもクズばっかりなのかな」
「あはっ、僕が一番可愛いって? ありがと!」
・軽傷
「いったぁい!」「ああんっ!」
・中傷
「……チッ」
・真剣必殺
「たとえ折れても、お前は殺す!」
・破壊
「ううっ……この僕がまた折れるなんて……。にいさぁん……ごめんねぇ……」

▽厭味切
無銘の打刀。作刀時期は六つ子の刀より先と言われるが刀派も銘も伝も明らかではない。江戸末期に大店の主人がイヤミばかりをいう浪人を伝来の刀で首を切ったところ首だけの浪人がまだ喋り出したという。共差しとして小太の脇差が伝わる。二振り共人の手を流れに流れ、現在は赤塚資料館に所蔵。
(持ち主はフランス帰りを主張しているが、この刀がフランスに渡ったという明確な記録は無く、強いて挙げるならば大正時代の赤塚刀剣目録に無銘の刀がフランスの博覧会で展示されたとあるが、それが厭味切であるかは不明。恐らく別の刀であろうと思われる。)

・刀帳
「おフランス帰りのイヤミざんす。は? おフランスに行ったとは思えない? ジョーーーダンじゃないざんす!!ミーは遥々おフランスに行ってきた超ハイカラな刀なんざんす!ほかの刀と一緒にしないでチョ。シェー!」
・本丸
「六つ子ちゃんたちとは古馴染みザンスが……思い出したくもないザンス」

▽刀派小太 小太刀 チビ太
チビ太の小太刀
銘に太の一文字を切る太派のうち野趣の趣があり、太を小さく切る初代、通称小太の唯一の真作とされる小太刀。青くつんだ柾目肌に直刃がすっと通る。剣と似た反り。背に切り込み傷の遺る。
銘が削られているため現在は無銘。
ごくどうの頭が屋台の最中に切り込まれても難なく鞘を払うことが出来たという逸話の残る実践刀。
松野派の流れを組むとされる。打刀厭味切の共差として伝わる。戦時中に他の太派の刀はほぼ全て焼け、これが唯一残存する。

・刀帳台詞
「てやんでぇばかやろーちくしょー!俺は刀匠小太の現存する唯一の小太刀、通称チビ太の小太刀だ! 記録に残る小太の刀よりも小さいのが特徴だが、その代わり部屋の中でも屋台の中でも何処でも使えるぜ! 使ってくれりゃあ損はさせねえぜ! あとおでんも食べさせてくれりゃ文句はねえ!」
・本丸台詞
「厭味切がフランスに行ってたかって? さー、俺はあいつが何処いってたのかなんて、知らねぇぜばーろー!」
「六つ子の太刀のこと? そうだなあ、まぁ唐松切のやつは悪いやつじゃねえよ。たまに何言ってるかわかんねぇけどな! てやんでえ!」
「なあ、大将……兄弟ってのは羨ましいよな、うん」
・放置
「こんな時はおでん食いに行きてぇなぁ」
・攻撃
「てやんでぇ!」
「ばーろー!」
・会心
「てやんでぇばーろーちくしょー!」
・真剣必殺
「何でも最後は気合なんだよ、てやんでぇばーろー!!」
・軽傷
「ばーろー! 痛えじゃねえか!」
・中傷
「こんちきしょー!覚えてろよ!」
・破壊
「ああ……まぁ、こうなるよな……。誰か俺が居なくなったら、悲しんでくれるかなぁ……。へっ、もう一度おでんが食いたかったぜ……!」(小太の裏テーマは天涯孤独ゆえの不安なので、ここで発露。半ばまで悲しげに一人言を呟きながら、最後は強く誰かに伝えるように巫山戯た声を張る)
・万屋
「おおおお! 何でも売ってんのか? なあ、おでんも買っていいだろ? おでん!」

魚切姫とときりひめの大太刀
鎌倉時代から室町にかけての作。銘は『海難払い候へ』と刻まれている。刀匠は不明だが、赤塚区に当時居を構えていた松野の作ではないかとの説もある。
三尺の刀身は細身で樋が深くかき通され、長さに反して非常に軽い。腰反りは優美にして豪壮。非常に硬く、剛刀でもある。よくつんだ綾杉肌は非常に華やかで、直刃から丁子に乱れ、葉よくつき、金筋のよくかかる。
江戸の大店廻船問屋弱井屋に守り刀として伝来していた大太刀で、海難避けとして常に船に祀られていたとされる。
これを持って船に乗ると決して沈まず、海の潮では決して錆びぬという逸話がある。赤塚資料館に伝来する。名前は船の行く手を妨げる巨大魚妖を一頭の下に切り落とした若女将おトトから。作刀時期は六つ子の太刀と同時期。

▽回想
・回想 XX 「六つ子の刀」
時代:不定
条件:刀派松野の六振りで一部隊を作って出陣すること。
「久しぶりだな!お前ら!」
「こんなところで集合するとは思わなかったよね」
から始まる再会の話。六振りの大体の関係性がわかる。

・回想 XX「御粗末さん」
時代:維新の記憶のいずれか
条件:おそ松とチョロ松を同じ部隊に
「戦は変わったな」
「そうだね。銃や大砲の登場で随分変わった。時代は流れていく。良くも悪くも」
「おい、チョロ松」
「でも、そのおかげでこうしてみんなと戦えるんだよ、兄さん」
「……わかってるって」

・回想 XX「猫の話」
時代:不定
条件:唐松切と一松切
「あっ! 猫だ!」
「……戦場に不用心な猫だね」
「ふっ、リトルキャッツは随分と勇敢な魂を持っているらしいな。触りに行かないか」
「やだよ」
「何を怯えてるんだ? 触ったって切れないぞ」
「うるせえ切り殺すぞクソ松が!」

・回想 XX 「松切」
時代:不定
条件:椴松切、一松切、唐松切を同じ部隊で出陣。
「唐松切兄さんと一松切兄さんと一緒の部隊かあ」
「My Little brothersと一緒に戦う俺!」
「いったいよねぇ! ねえ一松切兄さん、唐松切兄さんって昔からこんなんだっけ?」
「さあ?」
「え?」

以上