刀剣乱舞

ひとふり虎徹 結

長曽祢が帰城すれば、待っていましたとばかりに大宴会となった。防人作戦成功及び先行調査の成功を祝し、その上満開の花見さえ合わさってもう誰の手にも負えない。防人作戦直後に蜂須賀が倒れたので、お祝い気分になりきれなかったことが拍車をかけている。 …

最先端ということ

和泉守兼定極とはなんなのかを考えた話(分かったとはいってない)。朝尊と陸奥守が聞き役。

昔話

顕現初期の頃の山姥切国広と加州清光のちょっと恥ずかしい話

完 果ての朝

果ての朝ぱちんと目を開くと見慣れた部屋の天井と、自分を覗き込む主と施療院の大倶利伽羅が見えた。彼がいるということはそれほど時間は経っていないのだろうか。「……起きたか」 目の下に隈を作っている主が良かった良かったと騒いでいる傍らで、大倶利伽…

七 海底/無力

彼の悪夢 和泉守兼定は自ずからそれを知っている。 刀の終わりの時代。滅びに向かうものとして生み出された我が身が、銃や大砲に劣るものであると知っている。 刀の終わりの時代。名剣名刀の中で己があまりに矮小な刀であることを知っている。 それくらい…